2002年2月6日 北海道新聞


 道は五日、道内十六市町村の井戸水で、発がん性の危険が指摘される硝酸・亜硝酸性窒素の濃度が、国の環境基準を超えていた事を明らかにした。道は新年度から、濃度を高める原因になる生活排水垂れ流し防止策などに取り組む。

 道議会環境生活委員会で、自民党の柿木克弘氏(美唄市)の質問に答えた。

 道は、井戸水を対象にした検査を1999年度から五カ年計画で始め、一市町村で二ヶ所ずつ実施。本年度までの三年間で、全道二百十二市町村のうち百二十八市町村で検査を終え、このうち十六市町村の井戸水から、基準値(1リットル当り十ミリグラム)を超える濃度を検出した。硝酸・亜硝酸性窒素は、人体に入ると発がん性物質を作るほか、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンを少なくするため、国外では消化器官が未熟な乳児が窒息で死亡した例がある。道は基準を超えた井戸水については飲用利用しないよう指導している。

 基準値を超えた市町村は次の通り。
 札幌市、函館市、小樽市、夕張市、石狩管内厚田村、空知管内北村、秩父別町、網走管内置戸町、留辺蘂町、上湧別町、女満別町、津別町、端野町、胆振管内虻田町、鵡川町、十勝管内音更町


道が検査

↑当社・逆浸透膜浄水器にて「硝酸・亜硝酸性窒素」は除去できます↓


2002年1月23日 北海道新聞


【北見】北見市内の飲用井戸十二本の水質検査を行ったところ三本で、発がん性が指摘され一歳未満の乳児が呼吸障害を起こす恐れのある有害物質「硝酸・亜硝酸性窒素」が環境基準値を超えていたことが二十二日、明らかになった。 北見市は、井戸水だけを利用している市内約六百戸の検査を急いでいる。

 同日の市議会福祉民生常任委員会で市が報告した。道が昨年十二月、北見市内の上水道が敷設されていない地域のうち、一歳未満の乳児がいる九地区の十二戸で実施した検査で判明した。
 その結果、美園、上仁頃、美里地区の地区の計三戸で硝酸・亜硝酸性窒素濃度が基準値(1リットル当り10ミリグラム)を超え、最高濃度は約3倍の31.1ミリグラムだった。市は昨年十二月末、この三戸に対し@そのまま飲用しないA飲む場合は水道水で薄める−などを指導した。

 市は検査費用を全額負担することを決め、残りの約六百戸を対象に安全確認を進めている。
 硝酸・亜硝酸性窒素による井戸水汚染は、化学肥料や家畜のふん尿、生活排水の土壌への過剰蓄積が原因とされる。人体に入ると血液中の酸素を運ぶヘモグロビンと結合しやすく、消化器官が未熟な乳児が飲んだ場合、窒息症状を起こし、死亡する事もあるという。

北見

 

 



水道水に溶け込んでいる農薬(除草剤)が
胆道ガンを誘発した可能性が濃厚!

1994年1月24日(朝刊) 朝日新聞


胆道がんの死亡率が高い新潟市で、水道水から発がん性につながる除草剤CNPのアミノ体を、山本正治新潟大医学部教授(衛生学)らが検出した。

除草剤CNPとがんについて調べていた同教授は、相関関係を裏付ける有力なデータとして、二十七日に仙台市で開かれる日本疫学会総会で発表する。厚生省も同教授の調査結果の報告を受けており、残留農薬安全性評価委員会を二月中に開いてCNPの安全性について再検討する、という。

CNP(クロルニトロフェン)は、ジフェニルエーテル系除草剤の一つで、水田の除草につかわれる。三井東圧化学(本社・東京)が開発し、1965年に農薬登録された。市民グループが、使用禁止を求めて運動を起こしている。

CNPアミノ体は、CNPが環境中で変化したもので、がんになる恐れもある突然変異原性があることが厚生省への報告で、確認されている。しかし、環境庁の水質基準では監視の対象になっておらず、水道水から検出されたのは初めて。

山本教授らは田植え期の昨年五月、胆道がん(胆のうがん、肝外胆管がん)の死亡率の高い新潟市と、死亡率が低い村上市、五泉市、加茂市などの水道水を同時採水し、分析した。

その結果新潟市の水道水から、すでに過去の調査で検出したCNPだけでなく、最高325pptのCNPアミノ体を検出した。1pptは一兆分の一を示す。
 村上市は17ppt、五泉市は23ppt、加茂市22ppt。採取した新潟市の水道の水源は信濃川、加茂市は加茂川、村上、五泉市は地下水だった。

新潟県は、胆道がんの「標準化死亡比」(年齢構成の地域的偏りを調整した死亡率を比較した値、全国平均100で示す)が、男女とも全国一位。特に新潟平野で多発している。




新潟大教授指摘



全国94の浄水場で発ガン性物質のトリハロメタンの濃度が高い水道水を供給

1994年4月29日(朝刊) 北海道新聞




厚生省は二十八日、発がん性物質のトリハロメタンの濃度が高い水道水を供給している、全国九十四の水道事業体をはじめて公表した。

本道関係では、江別市がワースト2になり、抜本的な対策が求められたほか、留萌管内小平町と空知管内栗山町の水質汚濁が指摘された。

昨年十二月に施工された新水道水質基準でトリハロメタンの基準項目が大幅に追加された。この新基準に基づき全国約二千の水道事業体を調査。過去三年間にトリハロメタンを構成する物質や、各物質を総合した総トリハロメタンの濃度の最大値が、基準値(総トリハロメタンの場合は1リットル中0.1ミリグラム )の70%を超えた事業体を発表した。

それによると、1993年度に全国で最もトリハロメタン濃度が高かったのは福島県石川町で、総トリハロメタン濃度の最大値は0.12ミリグラム。江別市(取水河川・千歳川)の濃度は0.108ミリグラムで、石川町に次いで高かった。総トリハロメタンの基準値を超えたのはこの二市町だけ。
 一方小平菱川から取水している小平町は1991年度の最大濃度が基準値の7割以上となる0.074ミリグラム。また、雨煙別川から取水の栗山町は総トリハロメタンの濃度自体は基準の七割以下にとどまったが、91年度に抗生物質のひとつ、クロロホルムの最大濃度が基準値(1リットル当り0.06ミリグラム)の七割を超える0.044ミリグラムだった。 両町とも92、93年度は基準内に収まっている。

同省はこれら公表した事業体を、対策の取組状況に応じて三ランクに分け、江別市については「さらなる追加対策が必要」と位置づけ、高濃度が今後も続けば吸水停止の措置も考えるとしている。小平町は「初期の対策実施で基準を超える恐れはない」と判断された。栗山町は本年土中に浄水場を変更する予定で、ランクから外れた。
 トリハロメタンは有機物フミン質が、浄水場で水道水の消毒用に加えられる塩素と反応して発生する。主な汚染源は生活排水だが、江別市の場合は水源地が泥炭地で、もともとの水にフミン質が含まれているとみられ、同省は「水源の変更も含め、総合的、抜本的な対策が必要」と厳しく指摘している。

安全対策進めている。
鎌田米一・江別市水道部長の話
トリハロメタン除去は以前からの懸案で、浄水場に粉末活性炭を注入する仮設施設を五月までに設置する。水中の有機物を除いた後、塩素で滅菌するのでトリハロメタン発生は抑えられる。また、本年度から三年計画で、総工費九億円をかけた高度浄水処理施設も建造中だ。これは仮設施設と同じ方法で水道水の安全は確保できる。